それから、ユキさんのバンドについての話を聞いた。
聞いたって言うより、勝手に熱く語り出したのに対して相槌をうっただけ。
だから、少し期待してたけど、コウとユキさんの過去の話だったり、コウの仕事についての話は全くしなかった。
ユキさんの語りに対する想いの熱さとお酒の進むスピードだけが加速されていく。
コウもお酒を飲んでるけど、ユキさんの半分以下。
わたしは永遠とジュースを飲んでいる。
ホールケーキを半分食べたところで、ユキさんは語り終わった。
そのままソファーに寄りかかるユキさんを見て、コウは溜息をついて立ち上がった。

