「ハルちゃん、秘密守れる子?」
ユキさんは笑いながら聞いてきた。
失礼極まりない。
「別に、話す相手もいないんで」
少しむっとしたけど、本当のことだ。
高校でもほとんどが一人行動だし、携帯を持つとお金がかかるからSNSとかもやってないし、やる気もない。
「俺、ハルちゃん気に入った。
まぁ、その時はハルちゃん道連れね」
何のことか。
気に入られる理由も分からないし、そもそも道連れって何。
「俺ね、実はさ」
そう言って帽子とサングラスを取ったユキさん。
…うん、ただかっこいいだけだ。
よくいる、イケメンとかいう部類の人。
で?
「…あれ?」
「え?」
「俺のこと、知ってる?」
「ユキさんじゃないんですか?」
「まじで?」
「…もしかして二重人格?
サングラスを取ると変わるとか…」
「清々しいほどに聞こえてるよ」

