君の隣で恋をする。




「…………」



人気のない公園。

木々が屋根になっていて、その下にベンチのあるそこを、わたしは雨宿り代わりにしていた。

そこに、一人の男がやってきた。


決して安全とは言えないこの公園。

傘を持っているのに、わざわざここにやってくる意味。

それに、今のわたしの格好だって、春とは思えない薄着。


…まぁ、いっか。

そもそもわたしの身体なんか価値ないし、守る必要もない。

よく見れば、そこそこかっこいい感じだし。


なんて思っていたら、こっちに振り向いたその人と、ばっちり目があってしまった。