「ハルは未成年だから。
それにお前酒癖悪いだろ」
「大丈夫、大丈夫!
ジュースも買って来てるし」
気付かなかったけど、その人の右手にはコンビニ袋があって、そこからペットボトルが見えていた。
「ほら、ケーキも二人じゃ食べきれないだろ?」
「分かってるなら毎年ホール買って来るなよ…」
「はー?
ホールこそ誕生日だろ?
誕生日こそホールだろ?
祝い事はホールって決まってんだ!」
「誰が決めたんだよ、それ」
「家のルール」
「……………」
二人のやり取りがおもしろくて、思わず笑ってしまった。
そんなわたしをコウとユキさんが驚いた顔をして見て、一瞬沈黙になった。
しまった、わたし部屋に戻ってるはずだったのに…
「あ、えと…もう部屋に戻りますね」
「……………」
せっかくの誕生日なのに、ジャマしちゃだめだし。
何たって居候の分際で図々しいよね。

