おそらく玄関にあった靴で理解しただろう、特に驚く様子もなく、リビングに入って来たコウ。
助かった…
「あ、コウ!
どこ行ってたんだよ」
「……………」
「めんどくさそうな顔するなよ〜」
「ユキが今日来ることは聞いてないけど」
「言ってねーもん。
バースデーサプラーイズ!なんちて」
え?コウ、今日誕生日だったの?
「ハル、もう部屋戻って良いよ」
「うん」
居候しているのに、何も知らなかった。
誕生日も、好きな食べ物も、この親友って人のことさえも。
でも、それはきっと、わたしとコウの暗黙の了解なんだ。
「ハルちゃんだっけ?
一緒に飲もうよ、二人の関係も知りたいし」
楽しそうに笑うユキさん。
いや、笑ってるのか?
顔の露出が少なすぎてよく分からない。

