「分かった。

恵美ちゃんのこれから
言おうとしていること分かった」

「えっー、本当?」

恵美は顔を真っ赤にして俯いて
しまった。

「恵美ちゃんはこう言います。

『臓器売買の仕事あるんだけど、
やんない?銭になるんやでー』でしょ?」

「言わない、そんなこと」

真剣に全否定した恵美を見て浩は
頭を下げた。

恵美はそんな浩を見て

「あのう・・・浩君って、
彼女さんとかいる?」

(うわっ、来た。

恵美ちゃんからそんな言葉が
出るなんて・・・)


「い、いないけど」