佐々木と別れてから、日曜日は
ウォーキングかサイクリングを
して過ごすようになった。

恋愛なんかしていると自分の時間が
なくなるからする必要はないという
考えになってしまった優衣は、
この日も一人で充実した休日を
過ごしていた。

「さーて、今日は、先週より遠くに
行くぞー!」

優衣は市民会館の前で持ってきた
スポーツドリンクを飲むと、
また自転車のペダルをこぎ始めた。