「あと、あの事だけど、・・・
そういうことなら、分かったよ。

もういいよ、許す。

俺本当に優衣に嫌われていたと
思っていたからさ。

でも、そういう冗談ってよく言うしね。

もうこれでこの話題は終わりにしよう。

前みたく、雑談しようよ、優衣。

今から前みたく優衣って呼ぶんで宜しく」

「ありがとう・・・ありがとう・・・」

優衣はさらに激しく泣いてしまった。

肩を震わせて、しゃがみ込んだまま
号泣していると、理科実験室のドアが
急に開いた。

和田だった。

「おい、何やってるんだ?

東、どうした?」