音楽室で機材を元通りにして準備を
終えると、浩は窓際に立っている恵美に
話しかけた。

「小橋さん」

「はい」

恵美は胸の奥がきゅんとした。

自分は理解出来て、他の生徒達は受け
入れられなかった相手がここにいて、
さらに恵美にしか感じられない浩の
圧倒的なオーラで恵美は舞い上がってい
た。