授業が終わり、寮に着いて玄関を開ける
と廊下にまだ制服姿の優衣が立っていた。

浩は下駄箱に靴を入れて、スリッパに
履き替えた。

優衣は浩が口を開くのを待っている
ようであった。

浩はそれに答えることにした。

「・・・腹減ったんだけど、今晩何?」

優衣は即答した。

「中華丼!勿論、冷凍食品の・・・」

二人は笑うと優衣が近づいてきて浩の
手を握った。

そして浩を見つめると、先に浩が口を
開いた。

「昨日までは二分の一だったけど、
今日からは一分の一なんで、宜しく」

「うん!甘えちゃうぞ」