《《そろそろ いいだろう…


ドザ…


ピチャン…赤い水溜まりが 物々しさを物語る



「「はぁはぁ…(クッ…)」」


【りん…】


真っ赤な手で りんに手を伸ばす…


《《貴様にお鈴は、触らせん!!



キッと牙を向き和に 掴みかかる!




バシーーン!!


《《クッ!何者だ!


和の体が光りに包まれ僧呪の手を弾いた



『僧林様…』



りんの口から発した声がりんのとは、違った


《《おぉ…お鈴か…何故じゃまをする?


『無意味な殺生は、お止め下さい…』


《《何を言う!おまえを奪う者は、敵じゃ!無意味などでは、断じてない!!


明らかに動揺する僧呪を掠れゆく意識の中で 和は、見ていた




「「りん…?」」


和が 名前を呼んだ瞬間


『和!!』


りんが返事をした


《《ぬ…まだ意識があるのか…


僧呪は、りんに近づき頭の上に手を置こうとした


が…


パシン!


『触るな』


りんが拒否した
手を払われた一瞬…

ほんの一瞬 悲しい顔を見た


《《お鈴…その女と手を組んだのか…?

払われた手を見ながら お鈴に話かける