おもわせぶりな彼。

日が西に傾いで、夕闇がそこまできている。

そんな時間が私は案外好きだったりする。

東の空には半月のつきが見える。

でも、反対には茜色に染まった空。


どうしてこんなにも器用なことができるんだろう。

ひとつの空で、繋がっていて、どこまでも、まんまるなのに。

こっちは、夜で、こっちは、まだ。なんて。