「…ないて…ま…せん」

私は、涙でぐちゃぐちゃな顔を
見られないように手で隠しながらも
必死でそう言った。


「なに?タバコ吸いにきたの??」


なんて自分目線なんだろう…

木に座り、ゆうゆうとタバコを
吸ってるおっとりした先輩に思った
ことは、それだった。