「私は陸斗がいてくれたから、
今ここにいられるんだよ?
陸斗…ありがとう…

幸せに…なってね?」


俺に背をむけ歩き続けたまま、
そう言った莉緒。


「お前一人守れない俺に!!!
優しい言葉なんていらねぇよ!!」


莉緒がいなくなった裏路地で、
一人そう叫ぶ俺の声は…


もう莉緒にはきこえない。