星がちらほらと見え始めた時刻、
俺は莉緒の手をとり、家路を
歩いていた。


そんなときだった。


「てめぇ!おらぁ!!」


バキッ!!
ドカッ!!
ボキッ!!

「死ねおらぁ!!」


時折聞こえる暴言と、何かを殴る
おとが、すぐ近くの路地裏から
きこえた。