【完】一粒の雫がこぼれおちて。






「……分かる?」


「……はい……。」



みんな、目が赤い。



何十分、何時間。


あたしが病院に運ばれて、どれだけの時間が経ったのか分からないけど。



みんなは目を真っ赤にさせて、手を合わせて。


ひたすら、開かない手術室の扉を見つめていた。



「これからも、蒼空をお願いできるかしら?」


「……もちろんです。蒼空くんは、あたしの大切な……。」



幼馴染、だから。



「「……ありがとう。」」



いつの間にか目の前にいた、伯父さんと伯母さん……。


祐介さんと沙織さんが、微笑んでいた。



「ふふ、ねぇあなた。蒼空の彼女、可愛らしい子ね。」


「……蒼空には勿体ないんじゃないか?」


「あら、それはどういう意味? あの子に見合うのは自分だって言いたいの?」


「え、いや、ちが……っ。」