【完】一粒の雫がこぼれおちて。






フィクションだからありえるのだろうけど。


ヒロインの手を握って主人公がそう言ったとき、奇跡的にヒロインが目を覚ますんだ。


もう助からない可能性の方が高いと、医者にまで言われていたのに。



「声が聞こえたの、君の声だよ。」



そこで話は終わり。


あとは主人公とヒロインが付き合い出して、だんだんとトラウマを克服していくヒロインの姿が。


エンディング曲と共に流されていた。



個人的にも物凄くいい物語だったと思うし、顔にこそ出してないけど、蒼空も気に入ってくれたようで。


とても嬉しかった。



それから約束通り……と言っても約束はしてないけど。


2人でゲームセンターに行って、蒼空はこういう場所が苦手なのにも関わらず。


最後まで私に付き合ってくれた。