春の日のテラスで。
幼馴染4人が集まってティータイムが始まった。
「離宮の屋敷に来るのも久しぶりだ。なぁ毬也」
「蒼が無理矢理連れてきたくせに。俺は別に来なくても」
「無理矢理なのは俺じゃなくてその女だ。紫子が俺になにがなんでも幼馴染4人で集まれって」
「あら、レディのせいにするのかしら?ふたりともまだ子供のままねぇ」
喧嘩を始めようとする双子を嫌味ったらしく足蹴にしたのは我らが女王の紫子お姉様だった。
橘蒼(あおい)と橘毬也(まりや)。
幼馴染ということもあり、私達4人は兄弟のように育てられ1つ上の双子を
蒼お兄様、毬也お兄様、
と私は呼んでいた。
