ほっといてよ。
いつもは近寄るなオーラを出しているくせに、弱ってる時に来るなんて反則だよ。
片桐なら放っておいてくれると思ったから、ここに来たのに。
「放ってたらお前、思い詰めて飛び降りそうだしな」
心の声が聞こえたのかと思うくらい、的確に答える片桐にギョッとする。
「っあたしが飛び降りたって……片桐には関係ないでしょ……っ」
涙と鼻水交じりの声が響く。
もうやだ、片桐の前でみっともない姿を晒すなんて。
弱みを握られるなんて。
「はぁ?お前が飛び降りたら、鍵のことがバレるだろーが!そしたら、鍵取り替えられて屋上に出れなくなんだろ?俺にまで迷惑がかかるんだよ」
「…………」
な、なにそれ。



