最後に、最高の幸せをありがとう……。 もう、十分だよ。 今まで苦しめてごめんね。 これからは前を向いて、過去を振り返らないで進んで欲しいと思うから。 いつまでもあたしは、キミの幸せを願っています。 「大丈夫か?」 暗闇の中、郁都の腕に抱かれて身を寄せ合っていると後ろからギュッと抱き締められた。 「うん……ありがとう」 その腕の温もりが、耳に届く息遣いが涙を誘う。 だけど、泣かない。 もう、これ以上郁都に迷惑をかけちゃいけない。 強くならなきゃダメだから。