「わかった、誰にも言わない。その代わり……」
あたしは茶髪男子の目をまっすぐに見つめた。
眉間にシワを寄せて次の言葉を待つ彼もまた、射抜くような鋭い瞳をあたしに向ける。
すべてを見透かされそうな、強い意志を持ったまっすぐな眼差し。
「またここに来てもいい?」
「はっ?」
「いや、だから……また来てもいいかって聞いてるんだよ」
「…………」
あたしの言葉に、彼は拍子抜けしたのかキョトンとしてみせる。
何をそんなにビックリしてるんだろう。
「勝手にすれば?けど、まさか優等生からそんな言葉が出るとはな。説教されると思ってたのに」
「…………」
説教って、初対面の人に……ましてや不良なんかにするはずないでしょ。
恨まれるなんてごめんだし、何をされるかわかったもんじゃない。
自分の身の方が大事だもん。



