キミの心に届くまで



「俺、清水 総士(しみず そうし)。みんなからはソウって呼ばれてるから、大橋さんもそれでよろしく!」



赤メッシュは、ウインクをしてあたしの顔を覗き込んだ。



「ソウ〜、嫌がってる子相手にナンパはやめなよ〜!」



「アリスには関係ねーだろ。どっか行けって」



皮肉たっぷりの嫌味を含んだ声で割り込んで来たのは、さっきあたしをすごい目付きで睨んで来たギャル。



アリスさんはソウには笑顔を浮かべつつ、あたしの顔を見ると急に怒りをあらわにした顔付きになった。



そして耳元に顔を近付けて来て一言。



「ソウと郁都に優しくしてもらってるからって、調子に乗ってんじゃねーよ」



周りのみんなには聞こえないようなに、ドスの効いた低い声で囁いた彼女。