キミの心に届くまで



「気持ちがこもってるって言ったら……どうする?」



こんな聞き方、かなり卑怯だってことは十分わかってる。


だけど、郁都の気持ちを確かめたい。


はっきりさせたい。


だってその言い方じゃ、気持ちがこもってたら受け取るって言ってるみたいに聞こえるんだもん。



そんな風に言われちゃったら、嫌でも期待しちゃうよ。



「冗談だろ?適当なこと言ってんじゃねーよ」



「冗談なんかじゃないよ!このチョコは、郁都のことだけを考えて作ったもん」



うつむかせていた顔を上げて、郁都の目をまっすぐに見つめた。



ドキドキと心臓の音がうるさかったけど、もうこの際だからバレてもいいや。



戸惑うように揺れる郁都の瞳。


大きく見開かれ、信じられないと言いたそう。