キミの心に届くまで



そう思いながら、恐る恐る足を踏み出す。



照り付ける太陽が暑かったけど、狭い教室の中とは違って広々としているから解放感があって気持ち良い。



だけどーー。



「あつっ」



容赦なく肌を照り付ける太陽が眩しくて、日陰を探そうと扉の裏手側に足を進めた。



その時。


誰かが座っているのか、まっすぐに伸ばした足が見えた。



スカートじゃなくてズボンを履いているから、どうやらそこにいるのは男子のようだ。



近付いて行くと、壁にもたれかかるようにして下を向いているのが見えた。


顔は見えないけど、その光景からどうやら寝ているらしいということがわかる。



起こさないように、ゆっくり通り過ぎようとしたその時。