それからあたし達は、前みたいにずっと一緒にいるようになった。


ただ前と違っているのは、よく笑い合うようになったことと心の距離。


心の距離がグッと近付いた今、前みたいに孤独を感じることもなくなって自然と笑うことも増えた。



真正面から向き合うことで目に見えなかった絆や友情をひしひし感じ、心の底に火が灯ったみたいにいつもポカポカしている。


すずと一緒にいることに、居心地の良さを感じていた。



「いい加減、陽良も一緒に食べようよ〜!」



お昼休みに入った直後、お弁当を持って出て行こうとしたあたしにすずが頬を膨らませる。



「あたし邪魔者だし、行くとこあるから」



「えー、どこよ?行くとこって」



「まー、その内話すよ」



そんなすずを交わして、そそくさと教室を出る。


最近、すずはあたしを交えて柏木君と3人でお昼休みを過ごしたがる。