イライラする気持ちとすずを傷付けてしまったことへの後悔が入り交じって、喉の奥がカッと熱くなる。
許してくれなくてもいいから、とにかく今すぐすずに会いたい。
会って謝りたい。
あたしは……あたしは。
廊下を駆け抜けて一目散に玄関を目指した。
靴箱で履き替えて駆け出そうとした時、校門のところに見覚えのある小柄な人の姿を見つけて。
俯き気味に歩いているけど、それが誰なのか一瞬でわかった。
「すずっ!」
あたしの声に気付いたすずは、肩をビクッと揺らしながら恐る恐る顔を上げた。
驚いた表情で立ち止まったすずに、あたしはゆっくり歩み寄った。
「……陽良」
気まずそうに視線をそらし、動揺しているのか声は震えている。
あたしはそんなすずの目の前に立つと、体をくの字に折り曲げて深く頭を下げた。
「今まで……ごめんっ!」
もう許してもらえないかもしれないけど、顔を見てきちんと謝りたかった。



