キミの心に届くまで



あたしじゃ片桐の心を溶かしてあげることは出来ないのかな……?


相変わらず近寄るなオーラを発しているから、みんなは怖がって近寄らないけど。


だけど片桐はわざとみんなを遠ざけているように見えるから、それがすごくもどかしくて。


余計なお世話なのかもしれないけど、どうにかしてあげたいって思ってしまう。



2人で黙々とお弁当を頬張った。


特にいつも会話はない。


だけど気まずくもなくて、1日の中で今が一番落ち着く時間。



「なんか礼しないとな」



そんな中、片桐が突然口を開いた。


茶髪の髪が日に透けてすごく眩しい。



「お礼?あたしに……?」



「毎日弁当持って来てもらってるし」



「いいよ、そんなの。見返りなんて求めてないもん」