「そうだ…お前にいいことを教えてやろう」


いいこと……?


「何だ……?」


「桐生姫奈のことだが…」


姫奈の…?


一体何だ……?


「桐生は男性恐怖症。これを言うと今立ててない意味はわかるな?立たせてみせようか?おい、立たせろ」


男性恐怖症⁉︎まさか…今立ててない理由は…


グッと体を引き寄せて姫奈を立たせる男


体が明らかに震えている


「……‼︎」


「お前を見たらわかるよな…?あいつがどんなに震えてるかくらい」


パッと男が手を離し


足に力が入らない姫奈は床に崩れ落ちた


「姫奈!お前ら……」


「じゃあ始めるぞ?体育館にあったこれを借りておいたから時間は測れる」


俺の言い分を無視して始めるリーダー格


そしてあいつが出してきたのは電光のタイマー


それを10分にセットすると喧嘩が始まった……