「うっ……」


体育館倉庫内で目を覚ました


「あれ…私……何でここに…」


立ち上がろうとしたが手が縛られロープの先を鉄柱にくくりつけてあるから解けない…


「あ…そうだ私、拉致られたんだ…」


能力は……?使える


よかった……


変な石みたいなやつが練りこんであるロープだと能力が使えなくなるんだよね…


___ガラガラ


「あ、お目覚めですか?お姫様」


「……っ‼︎」


ダメだ…怖くて能力が使えない……


今体育館倉庫内にいるのは私とヤンキー達


「おい…まだダメなのか?」


「ったりめーだ。こいつを助けに来るやつの前でヤらなきゃ意味ねーだろ?」


……まさか…


真白達が助けにくる前提で…


「ギャハハハハハ!やる事がきたねぇなぁ?」


「褒め言葉として受け取っておく。あ、そろそろだな……。とりあえずロープを解いておけ。こんな女1人手だけで捕まえておけるだろう」


もしかしたら逃げれるかもしれない


そう思ったけどやっぱり体は正直で…


「おい立て!」


そんなこと言われたって足が震えて立つことなんて到底できやしない


「怖くて立てねぇの?……ったく。連れていかねぇと怒られるしな」


そう言うと私のお腹のところに手を入れ自分の体の方に引き寄せる


片手で私の体を支えながら倉庫から私を出す


そしてステージに上がらせられた