あ、と何かを思い出したように話し出した


「これからあと3人迎えに行きます。男性が2人と女性が1人です」


早入りしようって考える人は私だけじゃないんだ…


それからかれこれ一時間乗ってる


と…遠い…


「あ、着きましたー。2人とも集合してくれてるのであと1人ですね。」


やっと着いた…


「八王子さん、黄瀬さん。おはようございます。お迎えに上がった鈴川でーす。お荷物頂戴します。席はご自由にどうぞ。あ、運転席以外で」


あはははーって笑いながらトランクに荷物を詰めている鈴川さん


すると2人の男の人が乗ってきた


___ドキッ


何…?凄くカッコいい。


しかも心臓がバクバクしてる…


どうしたんだろう私。


何かの病気⁉︎それならヤバイって‼︎


「爽ー。どこにするー?」


「あー…ここでいいんじゃね?」


でも存在感薄いから私のこと気づいてないんだよね…


なんか悲しくなってきた……


本当、2人ともすごいイケメンだなぁ…


モデルさんみたい‼︎


「では出発でーす☆あと1人拾いに行きまーす」


何⁉︎拾いに行くって…。言い方が雑‼︎


……あー眠くなってきた


少しの間だけ寝よう


ーーーーーーーーーー


「着きましたー。ピンポ-ン♪♪『はーい』あ、鈴川です。お迎えに上がりましたー」


ハッ‼︎もう着いたんだ‼︎


次は女の子だよね‼︎どんな子かな〜?


て言うかこの人絶対神経図太いよね。


よくこんな躊躇なくインターホンが押せるものだ


私なんてインターホン押す前に10分くらい悩むのに…


「失礼しまぁす」


うわ…超美人


スタイルもいいし……


「どこでもいいですよー。助手席でも」


じゃあ…って悩んでる様子の美人さん


「私、あの子の横がいい‼︎」


ってえ?私⁉︎


「はぁーい。じゃあ面倒ですけど八王子さんと黄瀬さん降りて下さい」


あ、またやるのか…


ピ。ガッタンゴットン…


「はいどーぞ」


「ありがとー」


私の隣に座る美人さん


「では出発でーす。次は都市に向かいます」


もうこの街もお別れかー


嬉しいような寂しいような……


「ねぇねぇ、名前なんていうの?て言うか自己紹介しよ」


あ、そう言えば名前知らない


「私は桐生姫奈です。高校1年生です」


すると急にガバッと抱きついてきた


「かーわーいー‼︎名前負けしてない‼︎私はね、雨野真白。姫奈ちゃんと同じで高1だよ」


かーわーいー‼︎って言われたけど私可愛くないし…


「真白ちゃん。よろしくね」


久しぶりに友達と喋った…


「あ、真白でいいよ。私も姫奈って呼んでいい?」


うん‼︎って返事しながら私はニコニコしてた


だって、小学生以来だよ?名前で呼ぶ友達‼︎


「ねー、前の男子軍。自己紹介してー」


すご…普通に喋りかけてる


「あーOKOK。俺は黄瀬徹。高校1年生彼女なし。彼女募集中でーす☆呼び捨てていいよ。ちなみにちょっと前まで大阪に住んでて引っ越してきて1年くらいたったときに呼び出され今です」


あーなるほど。


私大阪に行ったことないんだよね〜


行ってみたかったなー……


「爽。次爽の番」


あー…って面倒くさそうな返事をしながら自己紹介を始めた


「八王子爽です。えー…高1で…す」


最後言うことなくなったのかな?


「すごーい‼︎全員同い年‼︎これって運命⁉︎」


真白と徹くんは息があったみたいでずーっと喋ってる


楽しそうだから微笑ましい……


って私はおばさんかよ‼︎


私もあれくらい仲良くなりたいなぁ……