「ななな…何もないから‼︎大丈夫‼︎心配しないで‼︎」


噛んでる…可愛い


「そーそー‼︎姫奈の言う通り大丈夫だから‼︎ね?ね?」


「ふーん…ならいいけど」


大丈夫なら叫ぶなよなー…


と思って歩いてるとまたパンダに囲まれた……


姫奈たちは先に行ったみたい


俺はとりあえずこのパンダを……どうにも出来ない!


ふと下駄箱を見ると誰かが上級生に囲まれてる


能力値は低いから大したことなさそうだけど


囲まれてる人大丈夫かな……


「爽くぅん。今まで学校に来なくてぇ…どうしてたのぉ?」


……‼︎


鈴川毬子……


「別に」


素っ気なく返す


それより俺は囲まれてるやつのほうが気になる


「今日からぁ、桐生さん復帰するんでしょお?せっかくぅ学園に来なくなったと思ったのにぃ…」


「何?お前が桐生さんをいじめたの?」


そう聞くだけで焦る鈴川


「そ、そんなわけ無いじゃあん。毬子はぁ桐生さんをとも、仲良くなりたいしぃ」


うざ……


“爽……助けて……‼︎”


何だ……?テレパシー?


ってそんな訳ないか…


あ、下駄箱で絡まれてた奴いなくなってる…連れて行かれた?


一瞬見えた女の姿は姫奈だった


「姫奈!!!」


叫ぶと教室にいる二人に聞こえたみたいで…なぜか知らんが


「どうした⁉︎爽⁉︎」


「姫奈がやられた。ヤンキーに拉致られた」


それを聞いた真白と徹はテレポートして来た


俺は周りにいるパンダを振り払おうとするが一人だけ離れない


「爽くんはぁ何で桐生さんをぉ気にかまうのぉ?」


「うっせぇ!黙れ‼︎徹、真白!追いかけろ‼︎下駄箱を右に行った‼︎」


頷くと追いかけてくれた


イライラしてるところに追い打ちをかけた鈴川に暴言を吐いた


涙目になりながら


「毬子はぁ……爽くんの事がぁ好きだから…気になるだけなのにぃ何でそんなこと言うのぉ?」


「黙れ……俺は姫奈を階段から突き落とし記憶喪失にさせ一週間目が覚めない状態にしたお前が大嫌いだ」