そうだ…あれだけは聞いておかないとな…


「姫奈、一個聞いていい?」


「何?」


無邪気な笑顔で振り返る姫奈


「記憶戻った?」


その瞬間笑顔が消える


「……‼︎戻ったよ…」


やっぱり……な


「そう。じゃあ、帰ろっか」


これ以上暗くなるのも嫌だったから話を変えた


「うん。翔くんバーイ」


ちょっとびっくりしたみたいだけど…まぁいいや


「手、貸して?」


何も考えずに手を出すと手を握られた


焦る俺と裏腹に冷静に魔法を口にした


「テレポーション」


___シュッ


「はい到着」


直ぐ寮に着いた


「おぉ……‼︎」


つーか病み上がりなのに…いいのかな?


まぁ過ぎたことはもう遅い


___ガチャ


「ただいま‼︎」


「「おかえり」」


姫奈と徹くんに迎えられながら部屋入る姫奈


その日はとても楽しかった


明日は学校


俺は絶対毬子とか言う女を許さない


それは真白も徹も同じだったらしい…