その代わり翔くんが来た


「姫ちゃんどう?体動かせる…?」


腕掴んでくる翔くん


「いー…ムリムリ‼︎痛い痛い‼︎」


「やっぱりかー…」


ってやっぱりって思うんだったらやめてよ!


痛いんだからもー…


「あ、そう言えばさ…私なんでここにいるの?」


思い出せないんだよね……ここにいる理由


こんなに体が痛いってことは何か大変なことにあったんだろうけど……


「姫ちゃん…学校の名前覚えてる?」


「……んーと常盤ヶ丘。ちょっと前に転校していったんだよね?超能力の…」


それは覚えてるんだけどな……


「じゃあ、階段から落ちたことは?」


階段から……落ちた?


「……。」


何でだろう…靄がかかって思い出せない



「じゃあ、そこからだね。多分姫ちゃんは一部の記憶が落ちてるんだろうね。一番新しい記憶」


___ズキン…ズキン…


「……っっ‼︎」


「姫ちゃん⁉︎」


痛い……痛い……


「頭……痛い……っ…」


私はそこで意識を手放した