「姫奈、『バニッシュ』使っただろ‼︎あの魔法は体力消費が激しいのに…」



あ、そうなんだ……


知らなかった…


「でも一発で使えたのよ?すごいと思わない?」


「まぁ…すごいけどさ……」


えへへ〜褒められた


「次無茶しないように俺たちの魔法の能力…あげるよ」


え?いいの?


「私のもあげるわ…。ここにいてももう使わないし」


……いいのかな?でも…こんな機会もう無いし…


「じゃあ、お言葉に甘えて……」


「「私達の記憶を桐生姫奈へ」」


頭の中に流れてくる


10分くらいすると全て入ったのかさっきと変わらない状態になった


「この記憶量を10分で……すごいな」


「普通一時間くらいかかるわよ……」


え?私すごいの⁉︎やったぁ


「姫奈、そろそろ本格的にお別れだ…」


「次会うときは姫奈が悔いなく生きて死んだときにしましょう」


……一緒にいたい


でも…爽達が待ってる


「……じゃあね。お父様、お母様。私は待ってる人の元へ行きます」


「「行ってらっしゃい」」


その瞬間まばゆい光に包まれた


最後に聞こえた


それは


『私達はあなたのことをずっと愛しています。幸せになって…』