「とりあえず王宮に行くぞ」


これで難は過ぎ去った


「よし、近くに誰もいない」


「あいつら…確かアナリア国の……」


「お父様、お母様…」


心配そうに見つめる私を安心させるかのように笑う2人


でも次の瞬間


___パンッ!パンッ!


「チッ……見つかった‼︎桜!姫奈を外へ」


「はい!姫奈…今から外に出します。そしたら王族に伝わる道を使いなさい。そこにお爺様がいるはずよ……。じゃあ早く逃げてね。時雨、あれを渡してあげて」


あぁ、と結界を貼りながら渡してくれたもの。


それは「お父様とお母様の指輪。大事に持っていなさい」


まさか…この二つの指輪って……


「はい……!」


「じゃあね、姫奈……テレポーション」


シュッ……と外に飛び出した私は走った


王宮の道に向かって…


ーーーーーーーーーー
「姫奈は行った?」


「えぇ……。必死に走ってね…」


「そう…。じゃあ結界を解くよ」


バリン……


結界解除


長い長い戦いの末


アナリア国全滅

カナリア国全滅


……やっぱりここで死んじゃったんだね


ありがとう…2人とも…