「ここ…どこ?」


目が覚めたら真っ暗な場所


まるで私の心みたい…


「姫奈……」


「……‼︎だれ⁉︎」


爽君でも徹君でも真白でもない…


じゃあこの声は誰?


「姫奈…久しぶり。いや、初めましての方がいいかな?」


周りが明るくなって見えてきた2人の人影は綺麗な人だった


「誰…?綺麗……」


「ふふっ。ありがとう」


目鼻立ちがしっかりしてる


すごくすごく綺麗な人


「桜、そろそろ本題に入っていいか?」


桜…?どこかで聞いたことが……


「もうちょっと喋っててもいいじゃない‼︎時雨…」


「それで姫奈が帰れなくなったらどうするんだ…」


ぶーっといいながらほっぺを膨らます


可愛い……


「桜…時雨…うーん……」


思い出せない…


「心当たり、ある?」


「はい…どこかで聞いたような……」


本当、どこで聞いたんだろう…


「桜、下がって。姫奈、今からちょっと魔法を使うよ。だから横になってくれる?」


従って横になる


「幼い頃の記憶よ。今ここに現れたまえ。汝、桐生姫奈の元へ」


杖先が光った後アタマの中に映像が流れる