満足気に笑うとたくさんの人を引き連れて教室に帰っていった


「姫奈!本当ごめん…俺のせいで…」


「ん?いいよ。全然。気にしない気にしない」


て言うか次の授業って…ないよね?


「もう放課後?」


「「「うん」」」


げぇ……


「何?何か言われた?」


真白鋭すぎ……!


「放課後体育館裏に来いとのご命令が」


すると三人は呆れたような顔をした


「はぁ……毬子ね。あいつ、ちょっと金持ちだからってうざいなぁ…」


「俺も金持ちだったらなぁ…」


……ん?それじゃあ私の権力使えるんじゃない?


「でも無理だよね〜?あいつの家、隣の国のNo.1の貴族だよ?」


へー……


「え?隣の国?」


ん?爽くんが反応した


「そうだよー?えーっとサナリア国だったはず…」


「え……嘘だろ?」


さっきから何なんだろう?サナリアをだしたら反応するし…


「で?何がそんなに信じられないの?」


ここで思わぬカミングッズアウトが


「俺さ…サナリア国の第一皇子……」


「「……」」


あれ?黙っちゃったよ?


「「はぁぁぁぁ!?」」


お、ハモった!


「姫奈!面白そうに見ない!」


え⁉︎私⁉︎


「は、はい!ごめんなさい!」


あ、反射的に謝ってしまった…


「いやいや…お前マジで言ってる?」


「言ってる」


すごー‼︎皇子様がいるよー‼︎


「や…確かに超イケメンな皇子がいるとは聞いていたけど…」


「私も……。ここで会えるとかありえない…」


とか言う私もカナリア国の第一皇女だけどね?


これは黙っておこう……