「でも…ある時事件が起きたんだ。王宮に敵が攻め込んできた。お前の両親は…姫奈を助けるために息を引き取った…。」


私は涙を流していた……


「その時は学園を開こうかなー?って考えてただけだったけどその時決意したよ…。姫奈を守ろうってね?」


私は……捨てられたと思ってた


両親はいない…


唯一あったのは私の名前の通帳


開くとそこには100億の金額


そのおかげで今生活できている


けど愛情はなかった…


でも私は…愛されていたんだね……‼︎


「姫奈…お前は幸せにならないといけないんだよ‼︎だから…ここでは伸び伸び育ちなさい。問題が起きても…雨野さんや黄瀬さん。そして八王子さんに助けてもらいなさい」


私は泣きながら頷いた


「卒業生もいる。今年度からが正式な開校だけど100人くらいの卒業生はいるんだ…。その人たちも魔法は使える。もしも危なかったら迷わず魔法を使いなさい‼︎人を傷つけるためじゃなく守るためにね……」


「はい……!!」


「じゃ、話はここまで。教室に帰りなさい。姫奈の能力は火っていうことにしておくからね」


頷くと部屋を出た……


しばらく歩くとさっきの部屋についた


「あ、姫奈ちゃん…。私ね、実はあなたのお婆ちゃんにあたる人なの。ゴメンね…あんなバカ息子で」


全力で首を左右にふり


「とんでもないですよ‼︎お父様とお母様がいたから今私は生きていられるんですから」


お婆様は涙を流しながら喜んでいた


「姫奈ちゃん…ありがとう。あの子も幸せよ…こんなに親思いな子に育ってくれて」


私のお父様とお母様は幸せだね…


こんなに愛されていて…


「では失礼します。また来ますね、お婆様」


___パタン


部屋を出た途端周りの人の冷たい視線


な……に?


私何かした…?


「あ〜桐生さぁん」


「何……?」


「あなた力を暴走させたせいで水浸しになったんだけどぉ」


……水?


爽くんか‼︎なるほど


爽くんの方を見ると《ごめん》って謝ってる


全然大丈夫の意味を込めて笑うと


《今夜、俺の部屋集合》


と言った


「でさぁ〜?今日の放課後体育館裏にいらっしゃい?来なかったらどうなるかわかってるわよね?」


……えぇ…面倒くさい


まぁいいや


「わ…わかりました」


怖がってた方がいいよね?こういう時は