とりあえず外に出て2人に事情は話した


俺の魔法が暴走したこと


姫奈が魔法を使って止めたこと


そして…姫奈が倒れたこと……


話し終わると2人は青い顔をしていた…


「姫奈は…‼︎姫奈は無事なんだよね…⁉︎ねぇ…‼︎ねぇってば…‼︎」


俺の肩を揺らしながら聞いてくる真白


かなり動揺してるみたい…


「真白…落ち着けって‼︎姫奈は大丈夫だよ…」


「あ……ごめ…。私動揺して…」


首を横に振る俺


動揺してるのはみんな一緒だ…


みんな姫奈の存在が大きくなりつつあったんだ…


「俺のせいだよ…俺が…力を暴走させたから…」


そこまで言った時、バチン!と音がした


俺の顔は横を向いていた


徹が頬を打ったらしい


「おい…なにす……っっ‼︎」


キレようと思ったけどできなかった…


今まで泣いたことのない徹が涙を流したがら俺に怒ったから…


「爽は…‼︎何で自分のせいに…するんだよ…‼︎姫奈…ちゃんは…爽を守る…為に魔法を…使ったんだろ…っ‼︎」


そこまで言われてハッとした…


「ごめん…俺…。なんで姫奈のことそんなに…」


信じてやれなかったんだ……?


「好きだから……。信じたくなかったんだろ…‼︎失ったら嫌だから…」


「信じたくないのはみんな一緒だよ…。私だってやだよ…‼︎もう私の周りで誰も死んでほしく…ないのに…‼︎」


……?真白…?


「真白……それって…」


真白はハッとしたような顔になった


「ごめ…。これは言わないつもりだったんだけどな…」


“姫奈が来たら言うよ”


全てのことは姫奈が来てから。


俺らは待つことしかできない