ふぅーん…これが…私の…


「じゃ、八王子くん。その機械に入って杖を上にして、聞こえた言葉を言って見て?」


お……ようやくだぁ‼︎


「はい」


爽くんが機械に入って何かを唱えた後


機械内が水でいっぱいになる


「はい、OK。出てきていいよ」


普通は開けると魔法が消えるらしい


でも今回は増殖したまま魔法が消えない


「な…‼︎魔法が…消えない‼︎」


……っ‼︎


私の足元もすぐ水浸しに


「どうしたら……‼︎」


成功するかわからないけど…


「バニッシュ!!」


能力無効化の魔法を使う


水はなんとか消え去った


でも私は


「はぁっ……はぁっ…」


息切れが止まらない


「桐生さん…今の…」


「の…りょく……はぁっ…はぁ…‼︎無効化の…まほ…です」


私の…お爺様が使ってた魔法


……ってあれ?何でお爺様は魔法を使ってたんだ…?


ドサッ……


そこまで考えた時…私の意識は途絶えた


「姫奈!!!!」


最後に焦ったような爽くんの声が聞こえた


ーーーーーーーーーー


しばらくして目が覚めた……


あれからどれくらい経ったんだろう


うーん…でも本当なんでお爺様が…


まさかこの都市作ったので…まさかね…


「あ、起きた?」


さっきの…


「はい。すみません」


「病み上がりで悪いんだけどあなたのお爺様ってまさか…桐生雅人さん?この都市を作った…」


「……はい」


やっぱり…私のお爺様が…


「私、多分全ての能力が使えると思います…。お爺様と魔法使ったことありますから…」


「そう……。その扉からお爺様の元へ行けるわ。行っておいで?」


焦らずにお爺様の行き先を教えてくれた


「はい……」


私はその扉の奥へと進んだ


すると…お爺様の部屋にたどり着いたんだ…