「えーっと、瞬間移動系、透明化系の能力者ははっきり言ってなかなかいないです。その他の能力は結構な割合です」


やっぱりそうだよな…


でも俺は水がいいな…なんかカッコいいし


「では体育館へ行きましょうか。他学年の生徒もくるので騒がないようにしてください」


やる気のない「はぁ〜い」っていう返事をしながら体育館に向かう俺たち


俺と徹、姫奈と真白で一緒に行ってる


でも誰かとすれ違うたび


『キャーーーーー』
『爽様ぁーー‼︎』
『徹様ぁーーー』


「爽、徹。ドンマイ」


真白の真剣なドンマイはマジで落ち込む


「爽くんは知ってたけど徹くんも『徹様ぁ』って呼ばれてたんだね…」


え、俺のこと知ってたの?


うえぇぇぇ……最悪


「真白は可愛いし…爽くんと徹くんはまぁイケメンだし…?私だけがこんなブスって…。はぁ…。」


「「「…………。」」」


え、こいつマジで言ってるの?


姫奈と以上に可愛い奴とかいねーと思うんだけど…


「姫奈……あんたそれマジで言ってる…?」


「当たり前じゃん。神様のケチぃ‼︎」


プーってほっぺを膨らませて怒る姫奈に俺と徹は赤面


「「……///」」


なのに姫奈は


「だ、だ…大丈夫⁉︎熱…?どうしよ…」


熱とか言って騒ぎ倒している


真白のストップが入ってようやく落ち着いたみたい…


で体育館に到着


『みんな揃ったな?ではこの別室に入って能力の開発を行う』


早くしたい……!


『では、1年A組。寮No.1の人から順に入ってきてください。二人一組でね‼︎』



A組からとか……俺らC組…


一学年90人前後だから一体何分待たないといけないのか…


もう寝よ。


「爽くん…起きて。次だよ…‼︎」


ゆさゆさ体を揺すりながら起こす


「ん……次?あー…わかった」


気づいたらガチで寝てたらしい


いよいよ俺たちの番


「姫奈、行くよ。ほら」


先に立ち上がってガチガチの姫奈に手を差し伸べる


それに掴まり立ち上がる姫奈


「ありがとう」


笑顔で礼をを言って歩いて行く


扉が閉まった後、姫奈への悪口…いわゆる嫉妬の声を聞くことを俺はなかった…