寮に着き、部屋の紹介があり、同じ部屋が姫奈だって知った


喜びを噛み締めて、ルンルンな俺だったんだけど…


視線を感じて横を見るとまたニヤニヤしながらこっち見てる徹


……イライライライラ


俺のイライラも限界に来て叫んだ


「だぁぁぁぁぁ!!!なんだよ‼︎悪いかよ⁉︎」


姫奈はさっさと部屋に入っていったから聞かれてないけど真白は出てきた


「なになに?どうしたの?面白い話?」


「いやーねー…こいつがさ…?」


って話し始める徹


「おい!徹!!やめろ!!!」


こいつがさ…までしか話してないのに真白は勘がいいのか


「え…もしかして爽、姫奈のこと…」


「……っっ!ち、ちげーよ‼︎」


必死に反論してつもりだったけどそれが裏目に出て…


「へー…爽、女嫌いっぽいのにねー」


「爽、顔が真っ赤だから反論してもはい、そうです。って言ってるようにしか聞こえねーよ?」


真っ赤になった顔を隠すように手で覆うけどあんまり意味がない


「姫奈のこと…襲うなよ!」

ってマジのトーンで言われた。


つーか襲わねーよ‼︎


しばらく部屋に行かなかったから心配して姫奈まで部屋から出てきた


「ねーねーどうしたの?」


しばらく俺の顔をじっ…とみて


「…ん?爽くん顔真っ赤だよ‼︎熱⁉︎大丈夫?」


テンパる姫奈が可愛くて可愛くてしょうがない…


「姫奈ちゃん、あのねー」


……!やばっ‼︎


「徹!まじ余計なことすんな!」


ちょっとキレると「はいはいごめんなさーい」って言いながら部屋に退散。


真白も「じゃ、姫奈、後でねー」って部屋に帰っていった


クルッとこっちを向いて「爽くん大丈夫…?」


本気で心配してくれる姫奈


嬉しくて嬉しくて「ありがとな。でも平気」


ニヤニヤしながら答えたからキモくなかったかなって心配になったのは冷静さが戻ってからだった