「ご機嫌いかが?拘束された気分の程は」


嫌味を込めて満面の笑みで言う姫奈


こいつ怒らせたらやべーな……


「リーダーを解放しろ」


そんなに睨むなよな


睨んでも変わらねぇつーの


「えー?しょうがないですねいいですよ」


はぁ⁉︎姫奈何考えてるんだ⁉︎


「姫奈⁉︎こんな奴解放する気か⁉︎」


「その代わり、私から鍵をとってご覧なさいな?」


貴族言葉……


相当キレてるな


「どこにある…?それだけは教えろ」


「首。チェーンにかかってるわ」


鍵はネックレスにかかってるから相当接近しないと取れないようになってる


「制限時間は10分。タイムオーバーの場合はカナリア国に引き渡します」


皇女を拉致するなんて……死刑にならなかったらいいところじゃないかな?


まさかカナリアの名前が出てくるとは思ってなかったのだろう、すごく驚いた顔をしていた


「爽、タイム計って」


俺かよ……


まぁいいや


「スタート」


その瞬間ピッと音がしてカウントダウンが始まった