「立場逆転。さぁ助けてやるか?別に逃げてもいいんだぞ?」


嬉しそうに喋る


うぜぇ……


「逃げたらお前を追いかけない。その代わりこいつはボッコボコにするがな?」


姫奈に喧嘩売ったらボコボコじゃすまないけどな?


「そ。じゃ、爽は頑張って逃げてね。私はあんたのこと好きじゃないし」


スタスタ外へ向かって歩く姫奈


「お前…捨てられたな。ざまぁみろ」


え?ちょ…好きじゃないって……どういう事だよ⁉︎


「おい‼︎姫奈⁉︎」


焦ったような声がでる


___バタン


ドアが閉まる


「捨てられたな。可哀想に」


「……。」


『好きじゃないし』


その言葉が頭の中でリピートされている


「じゃ、お構いなく殴らせてもらいまーす」


ヒュッ


ステージの上に跳んできた


「おま…‼︎逃げたんじゃねーのかよ⁉︎お前ら、殺れ!」


姫奈がこっちに走ってきた


「爽‼︎逃げて‼︎テレポート」


俺を体育館外にだす



「おい‼︎姫奈‼︎開けろ‼︎」


外からガンガン叩く


意味はないってわかっているけど


「お前が身代わりになるとは…こっちは3人だぞ?」


……あんな奴ら相手にできるわけがない


「余裕」


そう言った……


余裕って…無理だろ…普通