あれは、いつの頃だっただろうか。確か、小学5年生だったと思う。

クラス替えをして間もない頃だっただろう。俺の席は、廊下側で前から二番目だったはずだ。


隣には、あんまり───というより嫌いだった───好きでない奴が座ってた。何故かって?それは企業秘密だ。


殆どのメンツの顔は知ってたから、どうでも良かった気がするな。まぁ、一人だけ気になる人は居たがな。その人が、好きだった人だ。理由か?俗に言う『一目惚れ』ってやつだ。それ以外は何もねえよ。多分。

だが、気になり始めた時期は割と早かった。