「未久。」


「キャッ!」


薬をあさっていると、急に呼ばれる。

振り向くと、この一週間私が避け続けてた倉科の姿。


多分、またサボっていたのだろう。

や、やばい。また顔が赤くなってるのが

自分でも分かる。


「薬貰ったし、私授業に戻るから。」

そう告げてそそくさと退散しようとするが。


「待てよ。」

呆気なく倉科に捕まってしまう。