「そもそも、倉科くんには関係ない。」


はっ、関係ないとか。

人生初めて言われたわ、正直。


「なんで?俺、お前に言ったじゃん。

お前のこと気に入ったって。

どういう意味か分かる?」


徐々に未久との距離を縮めていく。


「冗談やめてよ。


‥‥‥ん!」


未久が上を向いた瞬間に唇を奪う。

強引だけど、こいつはこんくらい荒治療しなきゃ、振り向いてくれねぇし。


「な、な、なにすんのよ!」


唇を解放してやると、赤面。

その顔をさせたのをさせたのが俺だと思うと


嬉しくてニヤケてしまう。


「いくら遊び人だからって人のファーストキス奪うなんて!!!」


そんな俺に未久は言う。


やっぱファーストなんだ。


「女はファーストキスを大切にするももんだろ?

だから、俺が一生忘れられないようなキス

してやったんだよ。」