倉科直人side


「意味わかんねぇよ。」


これは誰に言ってるわけじゃない。

俺に言っている言葉。


俺はずっと遊んできた。

たくさんの女。俺は姉ちゃんがいるから

女心が分かる。それと、俺のこのルックスを

利用して暇つぶしに女を利用してきた。


それが今日、変な奴に会った。


藤井未久。

もともと関わりはない。

あまり男とも女とも喋らないクールな奴。

声をかけてみても、俺のことを知らない様子。