しばらく、湖を見ていた。 『姫様~~?姫様~~?』 遠くから呼んでいる声が聞こえた。 さぁ、元の場所に戻ろう。 『ここにいらっしゃったのですか? 探しましたよ!! 姫様は、高貴な姫君。 このような所に行かれたら何と言われる か。』 『すみません。久しぶりに湖を見ました。 こんなにも輝いてたとは…。』 湖を見ている鶴の君の横顔は光り輝いていた。 『さぁ、行きましょう。 母上が待っておられる。』