ココロノート~Sound of the heart~

立ち上がったまま窓の外を眺めているその人は、パーマの少しかかった黒くて長い髪。


後ろ姿で見えないけど、俺よりも背は低くて…


もしかして…


「し、白石さん?」


でも、やっぱり返事はなかった。


他の人なら、「違うよ〇〇だよ」とか「え?(笑)」みたいな感じで答えてくれるか振り返ってくれるか…


でも、反応がないのは絶対に白石さん。


このまんまで、いいのかな?


せっかく同じクラスになれて。


せっかく隣の席になれて。


気づかないうちに…


…気になってて。


だから、話しかけようかなとも思えた。


「白石さん!」
「....」
「白石、さん…?」


音楽でも聞いてるのかな?


もうちょっと近くに寄って、白石さんの耳元を見た。


でも…


「…え。」


白石さんの耳には、ヘッドホンもイヤホンも無かった。


「ねぇ、そんなに俺が嫌だったかな?(笑)」


なんて、冗談半分で少し離れた窓際に行ってみた。

すると白石さんは…


「…!!!」


一言も喋る事なく、2,3歩後ろへ下がり驚いていた。